「夜回り先生」の言葉

 今日の朝のテレビ朝日の「スーパーモーニング」で夜回り先生がインタビューされてました。いつもながら、この人はすごい人だな〜とつくづく思います。他の教育評論家やコメンテーターが話す言葉とはやっぱり違います。それは一番苦しんでいる子供達に限りなく近付いた本当に生の言葉だから…心に迫るものがあります。でもいつも思う事が、この人ばかりに頼ってちゃ倒れちゃうんじゃないだろうかと思うんです。誰として「夜回り先生」のように出来るわけではないですし、なにより「夜回り先生」が倒れてしまったら、先生を頼りにした生徒がどこに心の頼りをすればいいのか…ちょっと不安ですよね。

 私たちができることは、「夜回り先生」から何を学びとるか…さっきいったように「夜回り先生」のように出来るわけではない。…それは、子供達に対する限りない熱意と愛情がないとできないことです。私は何回か「夜回り先生」の言葉を聞いて分かってきたことは「聞き手に徹する」ということです。自分の経験を元に子供達を諭すのではなく、子供達の言葉を聞く。「自分にもそういった経験があったからこう言える」というのは、それは自分だけにあてはまっただけで、その子にあてはまるとはかぎらない。だって、その子が経験してきた時間はその子だけのものだから…「一緒になって抜け出す方法を考えよう」とすることが大切なのかと思います。

 …と言葉では簡単に言えますが、この「聞き手に徹する」だけでも難しいです。自分がどれほど聞き手をしてこなかったかがよく分かります。でもたぶん、これでも「夜回り先生」の活動の100分の1程度でしょう。それでもみんながすれば世の中はきっと良く生まれ変わるように思います。