人の気持ちをカエル店:第2話

前話:人の気持ちをカエル店(第1話)

そんな顧問の先生に文句ばかり言ってても、部活を休まないのは、彼女に会いたいからなんだ。…なんだよ、いいじゃないか!不純な動機でもいいじゃないか!

…ある日下校時に美術の授業で忘れ物をしたことを思いだし、美術室に行き入るとその彼女が居たんだ。
凄く綺麗かった。笑顔で絵を描く彼女が凄く綺麗かった。

もうその日から彼女のことしか考えられなくなって切なくなって…
…彼女は同級生で美術部に所属していることを人づてに聞いたりしていた。

毎日会ってけど満足に話せるだろうか?僕が好きなんだと見須かされないだろうか?…と、かなり悩んだけど、彼女に会いたいという気持ちが勝ち、入部届を顧問の先生に渡し入部した。

今は会話も慎重に言葉を選びながらだけど出来ているし、絵を描くことの楽しさを覚えてくるようにもなった。

それと、話をするうちに新たなことも分かってきた。
彼女は学年首位の成績で美術はもとより物理が得意であること。
その物理の中でも、宇宙の話が好きな様でよく満面の笑みで話をしてくれるんだけど、僕は物理自体弱いので全く分からなかった。情けない本当に情けない…

そこで彼女の話を理解したいと思って、今兼部している物理部に入部した。安直だけどいいんだ…
まだ楽しさを理解出来ないが、いやいやこれから!今の僕の心情は愛こそ、彼女こそ全て!


続話:人の気持ちをカエル店(第3話)